小説家になりたい理由〜その1

小説について

なぜ、私が小説家になりたいと思ったのか。
それは、私が元々空想&妄想大好き少女だったから。

一人っ子だったせいで、昔から一人遊びばかりしていました。
おままごとやごっこ遊びなど、常に一人二役…いえ、二役どころではありません。登場人物全員が「もうひとりの私」だったのです。
友達がいなかったわけではありませんが、小さい頃は行動範囲が狭く、今だと徒歩20分くらいの小学校でさえ、小さい頃の私にとっては大冒険のようなものでした。

するとどうでしょう。その大冒険の途中で、私は飽きてしまうのです。
お友達と帰っているときはいいのですが、一人のときは本当につまらなくて…だから、よくごっこ遊びをしていたんです。
花の匂いを嗅いで物語のプリンセスになりきってみたり、木の枝を拾ってヒーローになりきって見えない敵と戦ったり、木に登ってから飛び降りて、姫様を守るカッコいい騎士になりきってみたり…。
自分の中で設定やシナリオを立てて遊んでいました。今思えば恥ずかしくも、いい思い出です。

そんな大冒険をしながら登下校をしていた私ですが、ある日、転機が訪れます。
かの有名な魔法ファンタジー小説『ハリー・ポッター』シリーズ。
あの本にのめり込みました。
元々夢見がちな空想&妄想少女でしたから、仲間と共に助け合い、魔法を使って敵を倒す愛と希望と勇気の物語…夢中にならないはずがありません。

ですが、もっと憧れたのは、執筆者J・K・ローリング氏の逸話。
『ハリー・ポッター』シリーズを書き上げた際のエピソードに衝撃を受けました。お子さんを学校に送り届けたあと、イギリスのとあるカフェで、1日中、小説を書き続けていたというもの。
それまでの小説のイメージは純文学、小説家は夏目漱石や太宰治などの文豪をイメージしていました。白黒写真の肖像画を見る限り、大人の男の人で、スーツや和服を着て、文机で書き上げるもの、少し堅苦しく、重くてとっつきにくい…そんなイメージがありました。
だから、そんなにも気軽な場所で、オシャレに書けるものだと思わなかったので、目からウロコでした。そんな働き方がしたい!とても憧れたのを覚えています。
小説家になれば、世界中どんなところにいても、紙とペンがあれば小説を書くことができる。
なんて素敵な生活なんだろう!と思ったものです。

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